昨日とおとといの二日間をかけて、近所の公園では常緑樹の剪定作業が行われた。
黒々と盛り上がった樹形の椎の木やモチノキがすっかり切り詰められて、巨大な蛸のような根っこが今にも浮き出しそうな程軽く見え、寒々となってしまった。
手のひらで樹幹に触れてみると,いつもよりも冷たく凍えているように感じた。
切り落とされた枝葉は山のように積み上げられ、この寒風のなか切られた直後のように青々とした硬い冬芽を つけたまま、冷たい地面に伏せている。
この木は毎年樹下が黒々と染まるほどに椎の実を落としていた。
そして私は落果の時期が終わるまで、毎朝手のひらに少しずつの椎のみを拾って持ちかえり、朝の食事のテーブルに転がしておいた。
子供たちは椎の実を見てもほとんど何も言いませんが、なにそれでもかまいません。
彼らが出かけてから黒い皮をむいて食べてしまうからです。
丁度生芋のような味ですが、野鳥は食べないよう です。私には渋い木の実なんかよりよほど旨いと思うのですがね・・・・。
またそのほんの一部は、毎年あちこちに埋めて発芽を楽しみにしていますが、そう易々とは根付かないようです。
さて、今年剪定されたこれらの椎の木は、この春どんな姿になるのか、秋にはまた実をつけて私を楽しませて くれるのか、ずっと見続けていこうと思います。
ふと気がつくと、丸裸になった枝では二羽のヒヨドリがいつになく静かに羽繕いをしていました。
多分新しい番だと思います。
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